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小中学校から大学まで共通する教育問題の難題

問題を〇か×で答えさせる教育が受験勉強で長く行われてきた影響が出て、様々な課題にぶつかっても掘り下げることをしない若者が増えています。
受験勉強で知識を詰め込む暗記の訓練ばかりを続けてきた若者には学内に限らず、社会に横たわる課題の背景にある様々な事情に関心を持とうとしない人が多くなっています。
ところが、日常生活で出くわす出来事には友達や先生以外にも様々な人たちが関係しているわけですから経緯がいくつも絡んでいることが多いはずです。
そうした経緯を掘り下げて考える習慣なしに右か左に分けている勉強中心では周囲との議論もなくなってしまい、物事の正しい判断をできなくなることが以前から指摘されてきました。
こうして、暗記中心から思考中心に切り替えて勉強する必要のあることが教育問題として挙がってきたわけです。
しかしながら、小中学校の義務教育から大学の高等教育まで教育の根幹は一体的に進められて効果を生むものでしょう。
この点で、近々始まる大学入試改革がこの教育問題の前に横たわる難題を解決する糸口になりそうです。

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